北海道江別市で明治24年にれんがの製造が始まって以来、今年で丁度110年になります。 江別という地域が形成される時間経過の中で「窯業」があり、江別を語る上で「れんが」は、
重要な要素となっています。
江別市は、平成12年11月、市内に残されているれんが工場で最も古い、旧れんが工場を、保存活用する為に買い取りました。
れんが工場は、江別市の「産業遺産」として重要で、江別市のC.I..(シティー・アイデンティティー)や、 野幌の街づくりの点からも、れんがの外見、煙突はシンボリックなものです。
江別を代表するこの産業遺産としてのれんが工場をロフト化したまま利用し、個性的な空間の中、 「ガラス、陶芸の共同販売センター」「えべつのブランド商品の販売」「姉妹都市オレゴン州グレシャム市の商品販売センター」など、
オリジナル性の強い商品や飲食を提供したり、市民の皆さんが利用でき、国際的な施設にしたいと考えています。
物言わぬレンガの建造物ではあるが、この旧れんが工場は我々に何かを語りかけようとして、静かにその活用の時を待ちつづけているのではないだろうか。